【2026年最新】内科専攻医のお金完全ガイド|給与・バイト・税金・節税まで全網羅
内科専攻医の給与実態・バイト収入・確定申告・節税方法をすべて解説。手取り計算、iDeCo・ふるさと納税の活用法、バイトサイト比較まで。お金の不安を解消する決定版ガイド。
「専攻医の給料って実際いくら?」「バイトはしていいの?いくら稼げる?」「確定申告って何をすればいいの?」
専攻医時代はキャリアの基盤を作る大切な時期ですが、お金のことを誰も教えてくれないという現実があります。このガイドでは、専攻医のリアルな給与事情から、バイト・税金・節税まで、お金に関するすべての疑問に答えます。
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内科専攻医の給与・年収の実態
専攻医の給与は病院によって大きく異なる
専攻医の給与は研修先の病院・プログラムによって大きく差があります。一般的な範囲は以下のとおりです。
| 給与水準 | 月収(税込・手当含む) | 年収換算 |
|---|---|---|
| 低水準(大学病院) | 30〜40万円 | 360〜480万円 |
| 中水準(市中病院) | 40〜55万円 | 480〜660万円 |
| 高水準(一部市中病院) | 55〜70万円 | 660〜840万円 |
大学病院は給与が低い傾向があります。一方、市中病院はバイトを含めた収入が高くなるケースが多いです。
給与に含まれるもの・含まれないもの
- 含まれるもの: 基本給、当直手当、時間外手当、住宅手当、通勤手当
- 含まれないもの: アルバイト収入(別途確定申告が必要)
当直手当は意外と大きい収入源です。月に4〜6回当直する場合、1回2〜4万円×回数分が給与に上乗せされます。
→専攻医の手取り計算|給与から引かれるものを全解説で詳しい手取り計算を確認できます。
手取り計算の仕組み
給与から引かれるもの
月収50万円(税込)の専攻医の手取り概算:
月収(額面): 500,000円
- 健康保険料: △ 25,000円(約5%)
- 厚生年金保険料: △ 45,000円(約9%)
- 雇用保険料: △ 3,000円(約0.6%)
- 所得税(源泉徴収): △ 30,000円(概算)
- 住民税: △ 20,000円(概算)
──────────────────────────
手取り概算: 377,000円(約75%)
手取りは額面の約75〜78%が目安です。社会保険料や税金の負担は重く、額面に比べて手取りがかなり少なく感じます。
住民税の「後払い」に注意
初期研修医1年目は住民税が翌年の6月から請求されます。専攻医1年目も、前年(研修医2年目)の収入に対する住民税が後払いで来ます。突然の請求に慌てないよう、住民税分を事前に貯めておくことが重要です。
専攻医のバイト事情
専攻医はバイトできる?
結論:できます。 ただし、以下の条件があります。
- プログラム責任者・指導医への事前確認が必要
- 研修に支障をきたさない範囲で
- 病院によっては「副業禁止規定」がある場合も
多くのプログラムでは、月2〜4回程度のバイトは認められています。まずプログラム責任者に確認することから始めてください。
バイトの種類と相場
| バイト種別 | 時給・日給の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 当直バイト | 3〜6万円/回 | 高単価・消耗あり |
| 日当直バイト | 5〜10万円/回 | 最高単価だが体力勝負 |
| 健診バイト | 1.5〜2.5万円/半日 | 楽・当直明け向き |
| 外来・訪問診療 | 1〜2万円/時 | スキルアップにも |
| クリニック診療 | 1〜1.5万円/時 | 経験積める |
健診バイトが最も「楽に稼げる」バイトとして人気があります。当直明けの午前中にこなせるため、体力的な負担も最小限です。
バイトの始め方
- プログラム責任者への相談・許可取得
- バイト情報サイトへの登録(複数サイト登録推奨)
- 希望条件(日程・場所・種別)での絞り込み
- 面接・条件確認
- 初回バイト開始
→専攻医バイトの始め方・おすすめサイト比較で詳しく解説しています。
→専攻医収入の最大化戦略も合わせてご覧ください。
確定申告の基礎知識
専攻医に確定申告が必要なケース
以下に当てはまる場合、確定申告が必要です。
- バイト収入が年間20万円を超えた
- 副業・アルバイト先が複数ある(給与が複数箇所から支払われる)
- 医療費控除・住宅ローン控除を使いたい
バイトをしている専攻医のほぼ全員が確定申告の対象です。「何もしない」ことは脱税リスクがあります。
確定申告の流れ
1. 源泉徴収票の収集(勤務先・バイト先すべて)
2. 経費・控除の整理
3. 確定申告書の作成(e-Tax推奨)
4. 提出(2〜3月の申告期間内)
5. 還付金または納税
e-Tax(国税電子申告)を使えばオンラインで完結します。マイナンバーカードがあれば、税務署に行かずに申告できます。
医師が経費にできるもの(特定支出控除)
給与所得者(専攻医)でも、以下は経費として認められる可能性があります。
- 研修費: 学会参加費・専門書購入費・勉強会参加費
- 通勤費: 交通費(会社負担分を超える部分)
- 資格取得費: 専門医取得に関連する費用
ただし、給与所得控除の半分を超える特定支出がある場合のみ控除可能という条件があります。一般的には金額が大きくないと適用されない点に注意が必要です。
→医師の確定申告入門|専攻医が知るべき基礎知識で確定申告の詳細を解説しています。
医師が使える節税の技
節税の基本的な考え方
節税とは、合法的に税負担を減らすことです。給与所得だけの専攻医でも使える節税手段は複数あります。
代表的な節税手段
1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
掛け金が全額所得控除になります。月20,000〜23,000円の掛け金で、年間数万円の節税効果があります(所得や掛け金によって異なります)。
2. ふるさと納税
住民税・所得税の控除を受けながら返礼品を受け取れます。年収に応じた上限額内で活用することが重要です。
3. 医療費控除
年間の医療費が10万円を超えた場合(または所得の5%を超えた場合)、確定申告で控除できます。家族全員分の医療費を合算できます。
4. 生命保険料控除
生命保険・医療保険・個人年金の保険料が所得控除の対象になります(上限あり)。
→専攻医のための節税ロードマップで段階的な節税戦略を解説しています。
→医師の経費節税まとめも合わせてご覧ください。
iDeCo・NISAの活用法
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoのメリット
- 掛け金が全額所得控除(節税効果あり)
- 運用益が非課税
- 受け取り時に退職所得控除または公的年金等控除が使える
専攻医のiDeCo上限額
会社員(専攻医)の場合、企業年金がない場合は月23,000円(年間276,000円)が上限です。
注意点: iDeCoは60歳まで原則引き出せません。短期的な資金需要がある場合は、NISAを優先する方が柔軟性があります。
NISA(少額投資非課税制度)
2024年から新NISA制度に移行し、年間360万円まで非課税で投資できるようになりました。
新NISAの概要
- つみたて投資枠: 年間120万円まで(長期積立向け)
- 成長投資枠: 年間240万円まで(個別株・ETFなど)
- 非課税期間:無期限
- 生涯投資上限:1,800万円
専攻医の段階では、毎月3〜5万円のインデックス投資から始めることをおすすめします。
→医師のiDeCo・確定申告活用ガイドで詳しい活用方法を解説しています。
ふるさと納税の賢い使い方
ふるさと納税とは
自治体への寄付を通じて、住民税・所得税の控除を受けながら返礼品をもらえる制度です。実質負担は2,000円で、様々な返礼品(食品・日用品など)を受け取れます。
上限額の目安
| 年収 | 独身・共働き | 専業主婦(夫)配偶者あり |
|---|---|---|
| 400万円 | 約42,000円 | 約33,000円 |
| 500万円 | 約61,000円 | 約49,000円 |
| 600万円 | 約77,000円 | 約69,000円 |
バイト収入も含めた年収で計算することが重要です。
ワンストップ特例制度を活用する
寄付先が5自治体以内の場合、「ワンストップ特例」を利用すると確定申告不要で控除を受けられます。ただし、確定申告が必要な専攻医(バイトあり)は確定申告でまとめて申請する方がシンプルです。
→医師・ふるさと納税の活用法で詳しい活用法を解説しています。
奨学金との付き合い方
専攻医の奨学金返済の現実
医学部の奨学金を抱えたまま専攻医になる方は多くいます。日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の場合、月々の返済額は借入額によりますが、月3〜5万円程度の返済が続くケースが一般的です。
奨学金返済の戦略
繰り上げ返済は慎重に
利率が低い奨学金(第一種:無利子など)の場合、繰り上げ返済よりもNISAなどで運用する方が長期的に有利なことがあります。利率が高い場合(第二種の上限3%など)は早めの完済を検討してください。
返済が苦しい場合の制度
- 返還期限猶予: 経済的困難な場合、一時的に返済を猶予できます
- 減額返還制度: 月々の返済額を減らすことができます(返済期間は延長)
病院・自治体の奨学金返済支援
一部の病院や自治体では、在籍期間に応じて奨学金返済を補助する制度があります。転職や転院を検討している場合は、こうした制度の有無を確認することをおすすめします。
お金の管理・資産形成の基本
専攻医が最初にやるべき3つのこと
1. 家計簿をつける(支出の把握)
家計簿アプリ(マネーフォワード・Zaim等)を使って、毎月の支出を把握します。「どこにいくら使っているか分からない」状態を解消することが出発点です。
2. 緊急予備費を積み立てる
生活費の3〜6ヶ月分を普通預金に確保します。急な出費(引越し・医療費・冠婚葬祭)に対応するための手をつけない資金です。
3. 長期投資を始める
緊急予備費が確保できたら、NISAでインデックス投資を開始します。**毎月一定額を積み立てる「ドルコスト平均法」**が初心者には最も続けやすい方法です。
専攻医時代に絶対やってはいけないこと
- FX・暗号通貨・信用取引などのハイリスク投資: 元本割れリスクが高い
- 投資詐欺(医師は狙われやすい): 同僚・先輩からの紹介でも慎重に
- 保険の過剰加入: 必要最低限の保険で十分。貯蓄型保険は一般に非効率
🎯 確定申告チェックリスト: バイト収入がある専攻医向けの申告漏れ防止チェックシートを公開しています。無料でダウンロード
まとめ:専攻医3年間のお金戦略
専攻医3年間を通じたお金の戦略をまとめます。
1年目(土台づくり)
- 給与・手取りの把握
- 住民税の後払いに備えた貯蓄
- 緊急予備費(生活費3ヶ月分)の確保
- iDeCo・NISA口座の開設
- バイトの条件確認・開始
2年目(最適化)
- 確定申告の習慣化
- ふるさと納税の上限活用
- NISAでのインデックス投資開始
- バイト収入を節税しながら運用
3年目(資産形成加速)
- 専門医取得を見据えた給与交渉準備
- iDeCoの掛け金最適化
- 奨学金返済 vs 投資の戦略的判断
- 将来のサブスペシャリティ選択と収入シミュレーション
専攻医時代は「お金を稼ぐ時期」と「お金を学ぶ時期」を両立できる貴重な3年間です。早く始めるほど、複利の効果で資産形成が有利になります。まずiDeCo・NISAの口座開設とバイトの許可取得から始めてみてください。
キャリアと収入の長期戦略については→内科専攻医のキャリア設計ロードマップで解説しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 専攻医はいくら貯金できますか?
勤務先・バイト頻度・生活スタイルによって大きく異なりますが、月に5〜15万円の貯金は現実的な目標です。バイトを月2〜3回行い、節税も活用すれば、専攻医3年間で500〜1,000万円の資産形成も可能です。
Q. バイトの収入はどう申告すればいいですか?
バイト先から源泉徴収票をもらい、勤務先の源泉徴収票と合算して確定申告を行います。e-Taxを使えばオンラインで完結します。詳しくは医師の確定申告入門をご覧ください。
Q. iDeCoとNISA、どちらを優先すべきですか?
まずNISAを優先することをおすすめします。NISAは引き出し自由なため、緊急時でも対応できます。NISAの投資に余裕が出てきたら、節税効果の高いiDeCoも活用してください。
Q. ふるさと納税は確定申告が必要ですか?
バイト収入がある専攻医は確定申告が必要なため、ふるさと納税も確定申告でまとめて申請することをおすすめします。ワンストップ特例を使っても、確定申告をする場合は確定申告での申請が優先されます。
Q. 大学病院専攻医でも節税できますか?
できます。給与が低い大学病院こそ、iDeCoやふるさと納税で税負担を軽減することが重要です。バイト収入を加味した総所得でシミュレーションしてみてください。
この記事は2026年3月時点の情報をもとに作成しています。税制・制度は変更になる場合があります。税務や投資に関する具体的な判断は、税理士・ファイナンシャルプランナーへの相談をおすすめします。