GRACE スコア
GRACE Score
急性冠症候群(ACS)の院内死亡リスク・退院後リスク評価。
入力
例: 68
例: 88
例: 130
例: 1.1
追加所見
年齢・心拍数・収縮期血圧・クレアチニンを入力してください
⚠️ 医療上の免責事項
本ツールは医療従事者の臨床判断を補助する目的で提供しています。 診断・治療の最終判断は必ず担当医が行ってください。 計算結果の正確性について保証するものではありません。
GRACEスコアとは
GRACE(Global Registry of Acute Coronary Events)スコアは、急性冠症候群(ACS)患者の 短期・中期死亡リスクを予測するスコアリングシステムです。 2003年にGrangerらがArch Intern Med誌で発表し、ESCガイドラインでNSTE-ACS(非ST上昇型ACS)の リスク層別化に推奨されています。8つの臨床変数(年齢、心拍数、収縮期血圧、クレアチニン、 Killip分類、ST変化、心停止、心筋マーカー上昇)から算出されます。
リスク層別と治療戦略(ESC 2020)
≤108点(低リスク):院内死亡率 <1%。保存的戦略も許容。非侵襲的評価で虚血を確認後、選択的CAGも可。
109-140点(中リスク):院内死亡率 1-3%。24-72時間以内の侵襲的戦略(CAG)を検討。
>140点(高リスク):院内死亡率 >3%。24時間以内の早期侵襲的戦略を強く推奨。
Killip分類
Class I:心不全徴候なし
Class II:軽度心不全(ラ音、III音、頸静脈怒張)
Class III:肺水腫
Class IV:心原性ショック
よくある質問
Q. STEMIにもGRACEスコアは使いますか?
GRACEスコアは主にNSTE-ACSのリスク層別化に使用されます。STEMIでは再灌流療法(Primary PCI)の 適応が明確なため、GRACEスコアによるリスク層別化よりも時間(Door-to-Balloon time)が優先されます。 ただし退院後の予後評価にはSTEMI患者にも適用可能です。
Q. TIMIスコアとの違いは?
GRACEスコアはより多くの変数を使用し、連続変数として予測精度が高いとされています。 TIMIスコアは7項目で簡便ですが、ESCガイドラインではGRACEがより推奨されています。
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参考文献
- Granger CB, et al. Predictors of hospital mortality in the Global Registry of Acute Coronary Events. Arch Intern Med. 2003;163(19):2345-2353. PMID: 14581255
- Fox KA, et al. Prediction of risk of death and myocardial infarction in the six months after presentation with acute coronary syndrome: prospective multinational observational study (GRACE). BMJ. 2006;333(7578):1091. PMID: 17032691
- Collet JP, et al. 2020 ESC Guidelines for the management of acute coronary syndromes in patients presenting without persistent ST-segment elevation. Eur Heart J. 2021;42(14):1289-1367. PMID: 32860058
- Fox KA, et al. Should patients with acute coronary disease be stratified for management according to their risk? Derivation, external validation and outcomes using the updated GRACE risk score. BMJ Open. 2014;4(2):e004425. PMID: 24561498