eGFR計算(CKD-EPI)
eGFR (CKD-EPI 2021)
血清クレアチニン値から推算糸球体濾過量(eGFR)を計算。CKD-EPI 2021式と日本人係数対応。CKDステージ判定付き。
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18〜120
⚠️ 医療上の免責事項
本ツールは医療従事者の臨床判断を補助する目的で提供しています。 診断・治療の最終判断は必ず担当医が行ってください。 計算結果の正確性について保証するものではありません。
eGFR(推算糸球体濾過量)とは
eGFR(estimated Glomerular Filtration Rate)は、血清クレアチニン値から腎機能(糸球体濾過量)を推算する指標です。 CKD(慢性腎臓病)のステージ分類やフォローアップ、薬剤の用量調整に広く用いられます。
CKD-EPI 2021式について
2021年にInkerらがNEJMで発表したCKD-EPI 2021式は、従来の式から人種係数を廃止した改訂版です。 本ツールでは、この国際標準式に日本人係数(0.813)を掛けた値を算出しています。
参考値として、日本腎臓学会(JSN)の推算式(194 × Cr-1.094 × Age-0.287)による結果も表示しています。 日常診療では両者に大きな差はありませんが、学会発表や論文投稿時はどちらの式を用いたか明記してください。
CKDステージ分類(KDIGO 2024)
CKDのステージはeGFRと尿蛋白(アルブミン尿)の2軸で分類されます。 本ツールではeGFRに基づくGFRカテゴリ(G1〜G5)を判定しています。 正確なCKDステージ評価には、3ヶ月以上持続する腎障害の確認とアルブミン尿区分(A1〜A3)の評価が必要です。
使用上の注意
- 18歳未満には適用できません(小児にはSchwartz式を使用)
- 急性腎障害(AKI)では正確な推算ができません
- 筋肉量が極端に多い/少ない場合(四肢切断、筋萎縮等)は誤差が大きくなります
- 妊婦ではeGFRの解釈に注意が必要です
- 薬剤の腎排泄量調整にはCockcroft-Gault式によるCCrが求められる場合があります
よくある質問
Q. CKD-EPI式とJSN式、どちらを使えば良いですか?
日本の日常診療ではどちらも使われています。 健診ではJSN式が多く用いられ、国際共同研究ではCKD-EPI式が標準です。 大きな差は生じませんが、一貫性のため同一患者では同じ式でフォローしましょう。
Q. eGFRが低いと言われました。どうすれば良いですか?
eGFR 60未満が3ヶ月以上続く場合、CKDと診断されます。 まずかかりつけ医に相談し、原因検索(尿検査、腎エコー等)と生活指導を受けてください。
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参考文献
- Inker LA, et al. New Creatinine- and Cystatin C-Based Equations to Estimate GFR without Race. N Engl J Med. 2021;385(19):1737-1749. PMID: 34554658
- Matsuo S, et al. Revised equations for estimated GFR from serum creatinine in Japan. Am J Kidney Dis. 2009;53(6):982-992. PMID: 19339088
- Horio M, et al. GFR estimation using standardized serum cystatin C in Japan. Am J Kidney Dis. 2013;61(2):197-203. PMID: 22892396
- KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation, Management, and Treatment of CKD. Kidney Int. 2024;105(4S):S117-S314. PMID: 38490803