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🫁 肝臓

Child-Pugh 分類

Child-Pugh Classification

肝硬変の重症度分類。予後予測・治療方針決定に使用。

入力

肝性脳症

腹水

血清ビリルビン (mg/dL)

血清アルブミン (g/dL)

PT-INR

Child-Pugh スコア

5/ 15点

Class A(軽度・代償性)

📊 予後データ(Class A

1年生存率

100%

2年生存率

85%

周術期死亡率

10%

出典: D'Amico G, et al. J Hepatol 2006(生存率); Mansour A, et al. Surgery 1997(周術期死亡率)

⚠️ 医療上の免責事項

本ツールは医療従事者の臨床判断を補助する目的で提供しています。 診断・治療の最終判断は必ず担当医が行ってください。 計算結果の正確性について保証するものではありません。

Child-Pugh分類とは

Child-Pugh分類は、肝硬変の重症度を5つの臨床・検査項目(肝性脳症、腹水、血清ビリルビン、血清アルブミン、PT-INR)で スコアリングし、3段階(A / B / C)に分類するシステムです。 1973年にPughらが食道静脈瘤手術の予後予測のために発表し、現在も肝硬変診療の基本的な重症度評価として世界中で使用されています。

スコアリング基準

項目1点2点3点
脳症なしI〜IIIII〜IV
腹水なし軽度中等度〜
Bil (mg/dL)<2.02.0-3.0>3.0
Alb (g/dL)>3.52.8-3.5<2.8
PT-INR<1.71.7-2.3>2.3

分類と予後

Class A(5-6点):代償性肝硬変。予後良好で、多くの手術に耐術可能。

Class B(7-9点):中等度障害。手術リスクが上昇し、肝移植の評価を開始すべき段階。

Class C(10-15点):非代償性肝硬変。待機手術は原則禁忌。肝移植が唯一の根治的治療。

MELDスコアとの使い分け

Child-Pughは3段階のカテゴリ分類のため臨床現場での直感的な判断に優れます。 一方MELDスコアは連続変数で算出されるため、移植待機リストの優先順位決定に適しています。 現在の臨床実践では両者を併用し、Child-Pughで全体像を把握し、MELDで移植の緊急度を評価するのが一般的です。

限界と注意点

脳症と腹水の評価に主観的要素が含まれるため、評価者間のばらつきが生じる可能性があります。

腎機能が含まれておらず、腎障害を伴う肝硬変ではMELDの併用が必須です。

原発性胆汁性胆管炎(PBC)ではビリルビンのカットオフ値が異なる修正版が使われることがあります。

よくある質問

Q. Child-Pugh分類はどのような場面で使いますか?

肝硬変の予後予測、手術適応の判断、肝移植の評価、薬剤投与量の調整に広く使用されます。 特に周術期リスク評価では必須のスコアです。

Q. PTの評価にINRではなく秒延長を使う施設もありますか?

はい。原著ではPT延長秒数が使われていましたが、現在はINRでの評価が主流です。 本ツールではINR基準を採用しています(<1.7 / 1.7-2.3 / >2.3)。

Q. PBCやPSCでもこのスコアは使えますか?

PBCやPSCでは胆汁うっ滞によりビリルビンが高値になりやすいため、修正Child-Pugh分類 (ビリルビンのカットオフを4/10に変更)が使われることがあります。 本ツールは標準版の基準値を使用しています。

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参考文献

  1. Pugh RN, et al. Transection of the oesophagus for bleeding oesophageal varices. Br J Surg. 1973;60(8):646-649. PMID: 4541913
  2. Mansour A, et al. Abdominal operations in patients with cirrhosis: still a major surgical challenge. Surgery. 1997;122(4):730-735. PMID: 9347849
  3. Cholongitas E, et al. Systematic review: the model for end-stage liver disease—should it replace Child-Pugh's classification for assessing prognosis in cirrhosis? Aliment Pharmacol Ther. 2005;22(11-12):1079-1089. PMID: 16305721
  4. D'Amico G, et al. Natural history and prognostic indicators of survival in cirrhosis: a systematic review of 118 studies. J Hepatol. 2006;44(1):217-231. PMID: 16298014
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